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winja-1.0.4
River stage zero No dependents
++
/ winja

NAME

winja - Windows日本語版のための醜いパッチ

概要

    use winja;

説明

winja は、 Windows 日本語版上で動作する Perl がファイル・パスを正常に取り扱えるようにするためのモジュールである。 Perl バージョン 5.18.0以降で動作する。

このモジュールは、 Windows 日本語版のファイル・パスに使われている 文字コード CP932 の一部のマルチバイト文字が第2バイトにパス区切り文字と同じ 0x5C を持つために発生する問題 ( いわゆる x5C問題 ) を抑止する。 ( x5C問題については ウィキペディア『Shift_JIS』 <https://ja.wikipedia.org/wiki/Shift_JIS> の『2バイト目が5C等になりうることによる問題』セクションを参照 )

あなたがWindows日本語版( 以降、Win32-JP と表記する )上でPerlを使っていて、 マルチバイト文字を含むファイル・パスを扱う可能性があり、 あなたのコードが以下のモジュールをロードしたり、 内部でこれらのモジュールを使っているモジュールをロードするならば、 それらの前にこのモジュールをロードしよう。 ( 少なくとも Perl バージョン 5.18.0 以降であれば、 コアPerl自体は x5C問題に対応している。 『歷史』セクションを参照 )

  • File::Spec または File::Spec::Functions

  • File::Basename

  • Cwd

つまり、Win32-JP上でファイル・パスを扱う場合は このモジュールをロードするほうが安全である。

(使用例)

    use strict;
    use warnings;
    
    use winja;

    use File::Spec;
    ...

注意

このモジュールがロードされると、 Cwdモジュールのfast*()関数は もはや "fast" ではなくなる。 fast*()関数 ( 例えば fastcwd() ) は fastの付かない関数 ( 例えば cwd() ) と同じコードで実装されているからである。

制約

このモジュールは Win32-JP 上でのみ動作する。

Windows日本語版上のPerl以外にはインストールできない ( テストに失敗するだろう )。

Windows日本語版上のPerl以外に強制インストールしたとしても、 モジュールのロードに失敗する (ロード時にOSと言語をチェックしている)。

歷史

このモジュールは、Perl 5.0.3 の頃から開発が始まった。

当時のPerlコアが x5C問題に対応しておらず、 ファイル・パスを扱う以下のコア関数と『説明』セクションで挙げた コア・モジュールが蘋蘩に問題を起こしていたため、 間に合わせでパッチ・モジュールを書き始めたのがきっかけだった:

open(), opendir(), mkdir(), rmdir(), chdir()
stat(), lstat()

XSの知識に乏しいこともあり ピュアperl のパッチ・コードを実装したが、 コア関数のx5C問題クリアは やっかいで、 コードは複雑をきわめ、 コード量は現在の倍以上あった。 それらには、 File::stat の補正コードも含まれていた。

winjaはうまく機能したが、ファイルテスト演算子には対応できなかった。 ファイルテスト演算子を上書きする方法がわからなかったからだ。

Perlコアが x5C問題に対応した時期は定かではないが、 少なくとも バージョン 5.18.0 以降は 上述のコア関数とファイルテスト演算子は問題を起こさくなった。

現在は winjaの要求するPerl最小バージョンを 5.18.0 に設定した上で コア関数と File::stat 関連のコードは除去されている。

著作権 および ライセンス

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著作者

KPEE <kpee.cpanx@gmail.com>

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