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NAME

Tripletail::HtmlMail - 指定されたURLからデータを取得し、HTMLメールを作成する。

SYNOPSIS

my $mail = $TL->newHtmlMail
->setEventListener(\&log_func)
->setHeader(
From => 'null@example.org',
To => 'null@example.org',
Subject => 'テストメール',
)
->setEnclose(1)
->makeMail;

DESCRIPTION

HtmlMail クラスでは、名前等のテンプレート展開を行うための 支援機能をサポートしています。 (ここでいうテンプレート機能とは、名前等をメールに埋め込むことで、 Templateクラスの機能とは無関係です)

通常のタグをHTML中に書いてもBase64 エンコードされてしまうため、 そのままではテンプレート展開ができません。 また、1通ずつエンコードし直すのはパフォーマンス上の問題が発生します。

HtmlMail クラスでは、HTMLメール中の m/\0[^\0]+?\0/ にマッチする 文字列を特殊視します。この文字列が存在する場合、文字列の前後で分割し、 それぞれを Base64 エンコードします。

m/\0[^\0]+?\0/ にマッチした文字列はそのまま残るので、後に その部分に Base64 エンコードした文字列を埋め込むことで、 テンプレート展開を行うことができます。

テンプレート展開支援についての詳しい機能は、setPreprocessor メソッド のマニュアルを参照してください。

メーラー対応状況

項目 OutLook2000 OL Express 6 Becky! Ver2 Netscape4.78 Netscape6 YahooMail HotMail InfoseekMail
文字コード:JIS ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
文字コード:SJIS ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×
文字コード:EUC ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
文字コード:UTF-8 ○ ○ ○ × ○ × × ×
画像埋込 ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ×
画像外部参照 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○(※2)
EMBED(FLASH等)IFRAME埋込:外部 ○ ○ × × ○ × × ○
EMBED(FLASH等)IFRAME埋込:埋込 × × × × × × × ×
JavaApplet(IFRAME埋込) × × × × × × × ×
JavaApplet(IFRAME外部参照) ○ ○ × × ○ × × ○
リンクをクリックしたときの動作 別window 別window 同一window 別window 別window 別window 別window(※1) 同一flame
フレームHTML外部参照 ○ ○ ○ △(※3) × × × ×
フレームHTML埋込 × × ○ △(※3) × × × ×
フレーム内画像埋込 × × × ○(※3) × × × ×
FORM ○(※6) ○ ○ ○ ○(※7) ○(※7) ○(※1) ○(※2)
JavaScript:onLoadの動作 × △(※8) × △(※9) × × × ×
JavaScriptの動作 × △(※8) × △(※9) △(※9) × × ×
HTML内蔵CSS ○ ○ ○ ×(※4) ○ ○ × △(※11)
HTML内蔵CSS画像埋込 ○ ○ ○ ×(※4) × × × ×
HTML内蔵CSS画像外部参照 ○ ○ ○ ×(※4) ○ △(※5) × ×
外部CSS ○ ○ ○ × ○ × × ○(※2,※5)
外部CSS画像埋込 ○ ○ ○ × × × × ×
外部CSS import外部参照 ○ ○ ○ × ○ × × ○(※2)
外部CSS import埋込 ○ ○ × × × × × ×
Becky! Ver1:HTML対応が非常に限定されているため,本ソフトで作成したHTMLメールは表示できません。
@nifty:WebメールはHTMLに対応していません。
※1:上部にMSNのメッセージが出現。
※2:対応する文字コードを使用したHTMLのみ可。
※3:NOFRAMEタグ内のHTMLを表示。
※4:表示が崩れる(ブラウザでは見られる)。
※5:背景画像がメール表示枠をはみ出る。
※6:フォーム入力の操作性に問題あり(誤操作によりメール削除する危険性アリ)。
※7:文字コードが一部崩れる可能性有り。
※8:セキュリティ設定が「インターネット」で且つ、インターネットのセキュリティレベルが「中」の時に可。
※9:詳細設定にて、「メールとニュースでJavaScriptを使用する」がチェックされていれば可。
※10:添付は可能、実行はJavaセキュリティによる可否あり。
※11:背景画像の使用は不可能。

2005年1月現在

METHODS

$TL->newHtmlMail
$htmlmail = $TL->newHtmlMail

Tripletail::HtmlMail オブジェクトを作成。

init
$htmlmail->init

メールオブジェクトを初期化します。 インスタンスの create 直後と同じ状態になります。

setProxy
$htmlmail->setProxy($PROXY)

$PROXY : 使用するプロキシ "host:port" 形式。

undef を指定するとダイレクト接続になります。

setEventListener
$htmlmail->setEventListener(\&FUNC)

イベントリスナーを設定します。 HTML取得等のイベントに従って、リスナー関数が呼び出され、 第1引数にメッセージが渡されます。

メッセージはHTML形式で返されます。

setPreprocessor

プリプロセッサを指定します。 HtmlMailクラスは、データを受信すると、各種加工処理の前に プリプロセッサ関数を呼び出します。

デフォルトでは、NULL 文字をカットする関数が設定されます。 (これはテンプレート展開支援機能の誤動作を防ぐためです)

プリプロセッサ関数は、第1引数に Content-Type、第2引数に データ内容を受け取り、データを返します。

このとき、タグとして扱いたい部分を、m/\0[^\0]+?\0/ に マッチする文字列に置き換えます。

デフォルトで設定される関数は下記のコードです。

sub _deleteNullPreprocessor {
my $ctype = shift;
my $data = shift;
if($ctype =~ m,^text/,i)
{
$data =~ tr/\0//d;
}
$data;
}

HTML・テキスト・画像等、全てのコンテンツタイプのデータで 呼び出されるため、必ず第1引数の内容を確認して動作を 振り分けてください。

テキストは、メール生成時に自動的にJISに変換されますが、 その他のコンテンツはコード変換されません。

埋め込むときに漢字コードを判別する必要があるので、 HTMLメールの場合は、後の展開処理用に漢字コードをタグの中に 埋め込んでおく必要があります。

setTimeout
$htmlmail->setTimeout($SEC)

外部サーバーからデータを取得するときのタイムアウト秒数を 設定します。

setTimeoutメソッドを使用しなかった場合は、デフォルト値として 60 秒が設定されます。

setTextURL
$htmlmail->setTextURL($URL)

テキストドキュメントを取得するURLを指定します。

Content-Type は強制的に text/plain とされます。 URL におかれたコンテンツが正しい Content-Type で あるかどうかはチェックされません。

setHtmlURL
$htmlmail->setHtmlURL($URL)

HTMLドキュメントを取得するURLを指定します。

URL におかれたコンテンツが正しい Content-Type で あるかどうかはチェックされません。

setEnclose
$htmlmail->setEnclose($FLAG)

関連ファイルをメールに埋め込むかどうか指定します。 埋め込みは、ブラウザによって正しく表示できないことがあります。

0の場合、関連ファイルは埋め込まず、絶対URLに変換する。 1の場合、関連ファイルを埋め込み、CID(Content-ID)に変換する。

デフォルトは0。

setLinkAbs
$htmlmail->setLinkAbs($FLAG)

HTML/CSS中のリンクを絶対URLに加工するかどうかを選択します。 加工しない場合、元のHTMLのリンクが全て絶対URLになっている 必要があります。

加工する場合、HTMLは再パースされるため、 JavaScript や、不正なタグが入っている場合に正しく 再構成されない場合があります。

0の場合、HTML/CSSへの加工を行わない。 1の場合、HTML/CSS中のリンクを絶対URLに加工する。

デフォルトは1。

setHeader
$htmlmail->setHeader(%HEADER)

メールのヘッダを指定します。

makeMail
$MAIL = $htmlmail->makeMail

メール文書を生成します。

生成中に発生したイベントは、setEventListener でリスナーが 設定されていれば、そこに送られます。

メール文書生成中にエラーが発生するとundef が返り、 getError でエラーメッセージが取得できるようになります。

getError
$ERROR = $htmlmail->getError

発生したエラー内容を取得します。

SEE ALSO

Tripletail
Tripletail::Mail
Tripletail::Sendmail

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